PhotoshopExpress以前からオンライン画像編集サイトはあったわけで、その代表格は「Picnic」と「fauxto」だと思う。
Picnic

fauxto

前者はかなりユーザーフレンドリーというか分かりやすさを目差して作られていて、後者はPhotoshopクローンとでも言うべき本格指向だ。
個人的に気になるのはfauxtoよりもPicnicの方だ。
今回リリースされたPhotoshopExpressもエントリーユーザ向けだけど根幹にはPhotoshopの存在があって、そこから如何に分かりやすくカスタマイズするかと言う指針で開発されていると思う。一方、Picnicは土台となるアプリケーションの存在は感じられずあくまでもゼロから出発している印象を受ける。
もちろんPicnicの中にもPhotoshop的なUIや共通の何かが全く無いわけではないが、photoshopという重厚な土台を持つPhotoshopExpressのそれとは比較にならない。
PhotoshopExpressがPhotoshopというFrameworkを元に
カスタマイズされたアプリケーションとするなら、
Picnicはフルスクラッチでビルドされたアプリケーション
と言えるんじゃあないかな?
両者は共に「エントリーユーザ向け」「ユーザーフレンドリー」に重きをおいているはずだが、アプローチの仕方が全く違う。
そして、我々(というか自分)が日常的に使用しているアプリケーションはPhotoshopであれillustratorであれFlashであれAfterEffectsであれ、ある一つの共通する根幹を持っている。それはもちろんPhotoshopExpressにも受け継がれているが、Picinicにはない。
少なくともPhotoshop6からPCで制作を始めた自分に取って、新しいアプリケーションを習得する際、「Photoshopではココにコレがあるから、コイツにもあるだろう」と思いつつ学んでいくことが出来た。
だから画像処理ソフトでありながら、これらの共通認識(或いは既成概念)から逸脱出来るPicnicは異端の存在としてうつる。
たとえPicinicがプロ向けでなかったとしてもだ。