あのときの相談
数年前「ライターになりたいんだけど、どうしたらなれるもんかね?」的な相談を受けた。残念ながら出版社の知り合いはいても漫画の担当だったりするので、相談主の書いた膨大な小説を持ち込むのはフィットしないかな〜と思い。ブログを使うことを進めた。
すると相談主の反応は「え、ブログ?普通だし効果ないでしょ」といった内容だった。うん、その通りだよ。ごくオーソドックスな戦術だし「いまさら」感もつきまとうよね。国内大手ブログサービスを利用して芸能人の隣で、君の崇高な文章を載っけても逆効果かもしれない。
しかし、何の実績もない彼がとりあえず金銭的コスト0で、しかも5分後に開始できるソリューションがほかにあるだろうか。5分間熟考した結果出した結論は、「5分前にとっととブログ開設すべきだった」である。
相談主は僕にもっとエッジの効いた提案を求めていたようで、はっきりと落胆の色が伺えた。ではいったい何を提案すれば良かったのだろうかtwitterか?facebookか?あるいはtumblerか?そんなものは飾りだ!偉い人には...(ry
上記のサービスは良くできたサービスだが、長文作品を読んでもらう場として最適なのかと問われれば果たして何人が手を挙げるだろうか。
ブログというツールに目新しさは一切無いかもしれないが、そこに書き残したことは未だ価値を失っていない。仕事や、勉強会で初めて会う相手でもブログをお互いに読んでいることもザラだし、ブログの内容でその人のスキルの傾向も読み取れる。2011年現在でさえも!
名刺以上にお前を伝えてくれるこのツールは、書き続ければいつかかならずどっかの編集者の目に止まって「なんか暗い雰囲気で読後感わるいけど、今求めてるのはコレかな」ってライトな感じで仕事がくるかもしれない。
という内容の話を新宿のル□アールでした。頼んだケーキがぶったまげるほど酷かった。
あれから時が経ち、新たな提案が生まれた。電子書籍アプリだ。iPhone、iPad、Android向けにアプリをリリースするのだ。勿論開発はこちらで引き受けよう。え、金銭的コスト?何を言ってるんだお前にブログの利用を説き伏せた俺の功績を考えると安いもんだろう。5分熟考して結論をだせばいい。「iPhoneからやるのかAndroidからやるのか」
*この文章はフィクションです(多分