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ADOBE MAX 2009

ADOBE MAX 2009に行ってきたよ!

前回(一昨年)も行ったけど、今年も楽しかった。この1年間で知り合いのFlasherが増えたから、色々と情報交換ができたのが良かったです。

コミュニティーの形成が技術の発展と拡大をどれだけ後押しするかは今更言うまでもないけど、今回再確認しました。

見てきたセッションはこんな感じ。

1/29
D-1 WEBとタイポグラフィー
B-2 Flash Catalyst
C-3 プロフェッショナルのピクセルコントロール
C-4 Beyond the Knowledge

1/30
L-4 失敗に学ぶFlexプロジェクト
A-5 映像とプログラミング
D-6 Flashと外部デバイスであれを作りました
D-7 コンテンツ制作の決め手Progression
D-8 コミッタ全員集合 Spark Project


ADOBE MAX以外のデベロッパーカンファレンスって行ったことがないんだけど、エンタープライズ向けの内容から、コンシューマー向け、果てはメディアアートまでを一カ所で扱えるカンファレンスってあんまり無いんじゃないでしょうか。

音響プログラミングを流行らせるたった一つの方法。

ずいぶん大きく出たタイトル、っていうか只の釣りですが、酔っぱらいの戯言だと思って冗談に殺していただければと思います。


結論から先に言うと、

「GUIで音源生成や編集ができるオーサリングツールと共に、これらをハンドリングするスクリプト言語を備えた制作環境があれば普及するだろう」

って感じです。そう、つまりFlashの音響版。


ことの発端はきんくまデザインさんのエントリーで紹介されていたChucKをインストールしてゴニョニョっと弄っていた今日の昼下がり。なんつうか、すごいんですよ。ChucKが、さくっとサイン波が鳴るし、リバーブとかも簡単にかけられるし。そして何よりも開発環境の準備がすごく簡単。紹介されているスクリーンキャストが秀逸すぎるってのも確かにあるんだけど、こんだけ気楽に導入できていじくり回せる環境は本当にすばらしい。

と、同時になぜこれほどまで優れた制作環境がイマイチ市民権を得ていないのか疑問に感じ、さらに音響プログラミングを取り巻く環境全体に大してももっと盛り上がっていいはずではないかと感じた。

ひょっとすると僕が知らないだけで世間は多いに盛り上がっていて、上記Flash音響版のようなツールも存在しているのかもしれない。しかしながら、少なくとも自分の目の届く範囲ではそういった感じではない。

そこでどうすれば音響プログラミングが盛り上がり、web上に技術リソースやtipsが蓄積され、ビギナーが参入しやすく(つまり僕とか)なるのかを夢想してみた。結果、冒頭にあげた結論を導きだした次第です。


次回、Flashの教育的功績と音響プログラミングへのノウハウの委譲(コンポジション)について。それではまた来週。

音響プログラミングを流行らせるたった一つの方法。(後編)

前回、Flashの音響版が出たら良いのになってことを書いたので、その続きです。

例えばGUIによるシンセサイザーとシーケンサーを搭載したオーサリングツールを考えてみる。これはGUIツールのみで作曲ができる、ガレージバンドみたいな存在。

そして上記オーサリングツールは、ツール上で生成した音源やら何やらをコントロールできるスクリプトとランタイムを備える。スクリプトはランタイム上でリアルタイムに周波数をかえたりボリュームをかえたり、エフェクトを追加したり。さらにユーザーインタラクションを取り入れて反映したり。ジェネラティブサウンドや、インタラクティブ作品へと発展する。

スクリプトだと面倒くさいところや、ユーザーの技術が追いつかない場合はツール上で作って、ツール上では追加できない機能的な部分はスクリプトで実装する。もちろん逆のパターンもあり得る。

早い話がFlashのタイムラインをシーケンサーに、描画ツールをシンセサイザーにした感じだろうか。そしてActionScriptの代わりには音響プログラミングを実現するスクリプト言語だ。

そんなアプリケーションがあれば、音楽やましてや音響プログラミングに明るくなくてもそれなりに楽しく学習できるんじゃないかと思う。

Max/MSPがようやく楽しくなってきたところだけど、基本的にMax/MSPはプログラミングをGUIベースでやるって言うコンセプトであって上記のようなアプリケーションではない。

Soundboothとかが間違ってそっち方面に流れていかないかな。ねえAdobeさん。

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