Lesson... Max/MSP.
東京芸大の公開講座でMax/MSPの授業を受けてきた。11月1日・2日・3日の三日間、午前10時から午後5時までのみっちり集中講座。
10月に入ってからProcessingとか、Gainerといった、web・Flashから少しずれたメディアとの関わりが続いたけど、このMax/MSPの授業は一連の締めくくりみたいな感じ。あくまで個人的な感傷だけど。明日からはまたAS書きます。ハイ。
で、Max/MSPの話に戻るけど、率直に言ってこれは面白い。波形とかフィルターとかサウンド周りのコアな部分はまだまだわからない事だらけだけど、言語設計や開発手法など、所謂「開発環境」としてMax/MSPは本当に興味深い。
GUIを用いた開発環境はこれまでにも数多くリリースされてきたが、ほとんどの場合、吐き出すソースコードが話にならなかったわけで、成功した事例は殆ど知らない(Dreamweaver ultra developerとか?)。そんな中でMax/MSPは奇跡なんじゃないかと思えるほどよくできている。もちろんMax/MSPは数理的処理が主で、文字処理なんかは不得手だったり、DB処理とかはそもそも存在(ひょとして知らないだけかも)しないので単純に比較できない。とは言え、それでもやはりよくできている。
授業内容は、
一日目にMax/MSPの構文(と呼んでいいと思う)と実際の使用方法の解説。それとサインカーブなど波形データの扱い方とか。
二日目は前日の内容を踏まえつつ、フィルターの掛け方やらパラメータの調整したりで音ネタ作ったりシーケンサー作ったりグラニュアシンセス作ったり。シーケンサとかグラニュアのあたりは追いつくのが必死。
三日目は個人の制作して、講評。講評っていう作品鑑賞スタイルはいいなあ。
ちなみに僕はMBPの内蔵カメラからキャプチャして、jitterで動体検知してサイン波のパラメータをかえたりkickのサイクルをかえたりするものを作りました。「え、そんなの既にFlashで作ってなかったっけ?」と言われそうだけど、同じコンセプトのものを違う言語環境で再構築するとより理解が深まるのである。と言い訳してみる。
個人的には波形データへのフィルタリングをガッツリ理解して自由自在に波形を操れるようになると無敵になれるのではないかと思う。
とりあえず12月にライブやるかもしれないのでそれまでみっちり勉強です。