Thriller tonight, -Flashはまだ結婚適齢期ではなかった-
東京の桜はほとんど散ってしまったけど、オーサカの桜は今まさに満開でサイコーにBridal日和でした。
前回Postした「Flashと結婚と」の反響が予想外に大きかった。多分世間のFlasher達は20代後半から30代前半の所謂”結婚適齢期層”で、かつ結婚式となると「2次会で余興やるねんけどさ、なんかやってくれへん?」とか「2次会の幹事、やってもらえんかな?」と言われているに違いない。
で、いざ企画を考えてみると、カラオケ歌うとか、つまんねー(しかし盛り上がる)クイズとかに脱するのは楽なんだけど、せっかくFlash使えるし、メディアアートとかインスタレーションとかに興味もあるから、大衆を「わぁ!どうなってんだこれ!すげーじゃん!こんな結婚式はじめて!」と言わせしめる作品を産み出したいと考えているようである。
ではどうしてそうなったかというとこんな具合。
- ネット回線はあったけど、プロジェクターまでケーブルが届かない
- 6分程度のムービークリップを作ったけどH.264変換に5時間とか
- 結局効果的なFlashの使い方が思いつかなかった
- クライアントがFlasherではなくDancerを所望していた
1.2は基本的な問題なので(だからこそ解決しておくべきだが)ここでの言及はさけるが、やっぱり3番、そして4番だった。そう、この結婚式はダンスパーティーだったのだ。究極の命題、それは”ダンス”だったのである。
実は新郎側がヨーロッパのナイスガイで、来場者の1/3くらいがヨーロピアン。ヨーロッパでは常日頃ダンスパーティーが自宅やレストラン、パブ、その他各地で繰り広げられている。結婚式なんてその最たる例だ。もちろんそれが日本だろうとお構いなし。老若男女、酒と音楽があればバキバキに踊れるのが彼らだ。
とは言え流石に3時間ずっと踊り明かすわけではなく、新郎新婦の入場があり、ケーキ入刀やら、乾杯の挨拶やら、余興やらがあって、ダンスタイムがやってくる。そして今回担当した部分というのが、このダンスタイム直前の余興だった。
そして忘れてはいけないのが、来場者の2/3は日本人だという点。ダンスタイムが始まったはいいがフロアが冷え切ってしまわないかと懸念を抱くのは当然のことだ。ここでスベると取り返しが付かない。ダンスタイムで白けてしまった結婚式をどう取り繕っても「いい結婚式だったね」と評せないじゃないか。
開催日の2週間前に幹事と電話で話した時の内容が、懸念の度合いを物語っている。
幹事 「なんかダンスタイムがあるねん」
僕 「ほほう、ええやん」
幹事 「でも日本人おどってくれるかな...」
僕 「ああ、難題やな」
幹事 「盛り上げてくれる...?」
僕 「え!?でもビデオレター的なモンを作るんやろ?」
幹事 「なんか新婦がyoutubeでガイジンの結婚式でスリラー踊ってる画像見て..」
僕 「そ、それをやれと...」
幹事 「なぁ、頼むわ....」
僕 「.......」
幹事 「.......」
隠して、スベれば結婚式全体が失敗、成功すれば「こんなの初めて!」な結婚式となる、ミッションクリティカルな任務を負ったのである。
to be continued...