Adobe MAX 2007雑感 2

AdobeMAXについて素朴に感じたことだけど、あまり言及されないのでちょっとメモを残しておこう。


今回のイベントの内容は完全にweb周辺の話題で、これっぽっちもPhotoShopやらIllustratorの話が出なかった。本当にまったくでなかった。(2日目しか参加してないけど、1日目にPhotoShop、Illustratorの話題が出たとは思えない)しかもweb全般、というよりはやっぱりFlash技術がメインで特にAIR関連に力が入っていた。それからGainerの紹介なんかもやはりFlash周辺技術だし、なんと言うか、メインディッシュから箸休めまで、Flashなんじゃないかと感じたくらいだ。(実際にはフォント技術やら少し毛並みの違う内容もあったけど)


とはいえ個人的にはそれで大満足だったので別に異論はないのだ。そもそも時期的に思いっきり偏向してもしょうがないと思う。AIRの成果如何でAdobeがただのソフト屋からプラットフォームベンダーになれるかが問われているわけだし。まだ始まったばかりの戦局だが、Adobe結構はリードしているんじゃないか?今のところマイクロソフトやGoogleに対して確実にアドバンテージを奪っていると思う。


そこで言及したいのがそうしたアドバンテージを獲得するために頑張っている技術がFlashやFlex、AIRであり、すべからく旧Macromediaのプロダクツだということ。Adobeのプロダクツは影が薄いどころかほとんど蚊帳の外という印象すら受ける。MAXにしてもそもそもはMaromediaのイベントだったし、現在でもMAXのロゴはMacromedia時代のままだ。AdobeLabsなんかもRSSはweblog.macromedia.comから配信されている。しかもweblog.macromedia.comは名前こそ「AdobeLabs」になっているがURLは依然として「Macromedia」の名を冠したまま堂々と日々更新されている。

しぶといぜ!Macromedia!!

MacromediaがAdobeと合併する際、色々便利になるのね、と期待した半面Macromediaが消えてしまうことに感傷的になった人は結構多いはずだ。FreeHandは? Fireworksは?? と焦った人も居たに違いない。(あえてGoLiveは書かない)あれから2年以上が経ったけれど、Macromediaは消えてなくったわけではなく連綿と息づいている。いや、それどころか実権を握っているのは実はMacromediaではないかとさえ思える。

近い将来、「AdobeといえばPhotoshop」ではなく「AdobeといえばFlash(AIR)」という時代がくるかもしれない。

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