ぼくのかんがえたさいきょうの...

前回書いたエントリーの最後の方で「車輪の再発明」に触れたが、我が人生に於いて一度だけ正社員として働いた某社の社長の言葉を引用しよう。


うちの会社は自分たちで、やり方を考えてやっている。S○NY(伏せ字に成りきれてないのはご愛嬌)はすごいかもしれないけど、それはS○NYが優れたシステムを持っているからで、個々人がその恩恵に預かって仕事をしているに過ぎない。


うん、いま思い返しても○森さん(これまた伏せ字に成りきれてないのはご愛嬌)の元を離れたのは必然だったと再認識できる。

ちなみに周囲に居るS○NYの人は個人としても優秀な人ばかりだが、彼の言う通り、優れたシステムのお陰で仕事を全うしてるかもしれない。だが、それのどこにケチをつける必要があるだろう。彼らが優れたシステムの上に自らの能力を上乗せして、更にバリューを出すのは当然だ。それとも既存のシステムに頼らず、その優れた能力を使って独自システムに固執したほうがいいのだろうか。まさかね?


この、「俺たちは自力でなんでもやってきたし、これからもやっていくぜ」的なスタンスは、既存システム導入の忌避につながり、独自システム構築という車輪の再発明を容認する。しかも、碌にリサーチもしない場合が多い。結果として、本来必要ではなかったリソースの浪費になってんじゃないかなーと強く思う。

そして、「俺たちは自力で...」と言っているが実際には何かしらの既存のシステムに依存している。彼らはそのことに気がつかないだけだ。結局、システムへの洞察と分析、および学習が不足してるだけなんじゃないのかな。

追記:

あ、一応断っておくけど、イノベーションを否定するコンサバのダークサイドに堕ちない様に留意する必要がある。でもその話はまた。

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