デザイナーが学ばなければならない常識について。

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お土産トイレットペーパー。

学生時代に、とあるデザインスタジオのボスが語ってくれたありがたいお話し。

ボスは少年の頃から漫画家を目指していた*そうで、手塚治虫氏とも交流があったそうな。当時、ボスが漫画家になるべく修行していた頃は、手塚治虫氏と言えば大御所中の大御所、大先生中の大先生、まさに漫画の神だった。(今でもそう呼ばれてるけど)

ボスは手塚治虫氏の没後、1994年に開館した宝塚市立手塚治虫記念館のオープニングセレモニーに呼ばれた。もちろんそこには大勢の漫画作家や編集者など漫画界のそうそうたる顔ぶれがズラリ。そしていざボスが奥へと歩みを進めると、そこには床一面に手塚”大先生”治虫氏の自画像**が!


ボスはそれ以上歩みを進めることは出来なかった。
漫画の神、手塚治虫の顔を足蹴にすることなど出来るわけがないからだ。

更にそれはボスだけでなく、その他の来賓に至ってもその自画像より奥には歩みを進めることはなかったらしい。

ボス曰く「デザイナーが、一般的な常識で考えれば、人の顔を踏みつけるような状況は避けられるはずだ」と。彼は、デザイナーは何よりもまず地に足をつけてよく考えろと繰り返し語っていた。

このトイレットペーパが使われずに飾られていることを願いたい。


*何故漫画家からデザイナーになったのかは話の腰が折れるので割愛。
**自画像じゃなかったかも。ただし手塚氏のキャラクターであることにまちがいはない。

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