Post-Office Platform

今年、sshでのみアクセスを行うサーバを使ってサイト制作をしていたら、クライアントからftpにできないの?みたいな質問が出た。個人情報やら重要な情報があるので、ftpは止めましょう、と説明するとすんなり納得してくれたものの、そっからFileZillaがクライアントのマシンにのるまで一週間がかかった。
なんでもアプリケーションをインストールするには管理者に申請を出して管理者によってインストールしてもらわねばならないらしい。


どこでもそうだけど、これが企業のIT管理の現状というか弊害。


そんなわけで、よっぽどずさんな企業か規模の小さな企業以外、スタッフの勝手な判断でインストールはできない。もちろんマシンは会社のものだから、スタッフの好きなようにいじくっていい道理はないわけだが、これにFlashPlayerのアップデートも含まれていたりする。うっかり担当者のマシンがvr6だったりするとサイトを確認するまでに上記の工程が必要になる。


そう、企業はやすやすとインストールをさせてくれないのだ。下手するとインストールするくらいなら新しいマシン買え!ってくらい、こっちから見ているとインストール過敏症な管理をしている。(インストールだけじゃなくて閲覧できるwebとかもやたらに制限されてたりする)


で、この企業のインストール過敏症を見ているとAIRとかFlash技術って、今後のポストoffice製品に参入するときにかなりの障壁になるんじゃないかと感じた。ポストofficeと書いたのは、現在のMicrosoftに牛耳られているoffice製品が、その束縛から解放された状態をそう呼びたい、という願望で、そう遠くないうちにそれは現実のものになるだろうと個人的には思っている。これに異論を唱える人はそんなに多くないはずだ。GoogleDocsは言うに及ばず、AdobeもBuzzword等がんばっている。


googleとadobeはポストoffice世代を牽引する有力株で、前者はAjax,後者はFlashと言う陣営。現状ではgoogleがダントツだけど、基本的にインストールやシステムの変更が不要なAjaxに対して、Adobeがインストールと言うハンデを背負い続ける以上、苦戦は必至かと思う。Adobeが管理者や権限に縛られない家庭内マシンのシェアだけで満足なら、このままでいいかもしれないが、企業内でのシェアを獲得するためにはこのインストールという障壁を何とかしないといけないんじゃないかな?


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